歴代誌上16章

主の聖なる名を誇れ。
主を求める者たちの心は喜べ。
主とその力を求めよ。
常にその顔を尋ねよ。(10~11)

 神の箱をエルサレムに運んだダビデは心から主を賛美します。レビ人たちはイスラエルの民がエジプトを出て、神が定められた幕屋で礼拝がなされた時代は、幕屋での礼拝のサポートと共に、民の移動に合わせて幕屋を運ぶ仕事をしていました。しかし幕屋がエルサレムに運び込まれてからは、幕屋を運ぶという仕事は不要になります。その分、ダビデは神を賛美するという役割をレビ人たちに与えたのでしょう。
 ダビデ自身も賛美することを喜びとしていました。子どもの頃からダビデは竪琴を弾きながら主を賛美しました。聖書の中にはダビデの賛美がいくつも残されています。
 ダビデはとても力のある王でした。ダビデの時代、多くの国々がイスラエルに恭順を示し、また良好な関係を築こうとしました。しかし、それはダビデの功績ではありませんでした。ダビデはイスラエルの民と共に主を誇ったのです。