歴代誌上9章

しかし、レビ人の親族の頭である詠唱者たちは控え室にとどまり、他の務めを免除されていた。彼らは昼も夜も仕事をする責任があったからである。（33）

　イスラエルの民はその罪のゆえにバビロンに捕囚の民として連れて行かれましたが、バビロンの時代が終わり、ペルシャの時代になった時に、許されて故郷に戻ります。ただ、捕囚から戻って来た人々のうち、働き盛りの人々はバビロン生まれだったことでしょう。捕囚という身分とはいえ、バビロンという豊かで大きな都市から、中東のエルサレムを見るととても田舎に見えたことだろうと思います。しかし、彼らは使命感をもってエルサレムに戻ります。
　エルサレムに戻った民は早速、崩された神殿を再建します。エルサレムに戻った人たちの中には、神殿奉仕をする祭司たちやレビ人たちがいました。神殿を警備する者たち、神殿礼拝に必要な祭具を管理する者たち、またパンや香料を用意する者たち、また賛美を託された詠唱者たち・・・それぞれが自分に与えられた役割を果たしていったのです。