レビ族の系図が記されています。レビにはゲルション、ケハト、メラリという三人の息子たちがいました。中でもケハトの一族には幕屋の中でも最も神聖な神の箱などをかついで運ぶというとても大切な役割が与えられていました。そのようなケハトの一族の中にサムエルが生まれます。サムエルは士師の時代の最後にイスラエルを導き、また王制への移行を支えた人物でもあります。
ただ聖書は、サムエルの子であったヨエルもアビヤも、父サムエルのように誠実な歩みをしなかったと記しています(サムエル上八章参照)。私たちはあれほど主に用いられたサムエルが子育てにおいてはなかなか難しかったことを見ながら戸惑います。
しかし歴代誌の記者はこのサムエルの子ヨエルの子であったヘマンが、ゲルションの子孫のアサフ、メラリの子孫のエタンとともに、三人並んで詠唱者として仕えているのをみます。主はサムエルの生涯にこのような形で報いてくださったのです。