今日からは歴代誌を読んでいきます。歴代誌上はアダムからソロモン王まで、そして歴代誌下はソロモンからイスラエルの滅亡、そしてペルシア王キュロスによる解放までが記されています。時代としてはサムエル記・列王記と重なっていますが、歴代誌は捕囚からの帰還後に書かれたとされています。南ユダ王国の歴史により焦点を当て、神殿での礼拝の重要なことがとても強調されています。
今の聖書では列王記と歴代誌が並んでいますが、ヘブル語の聖書では列王記は「預言者」、歴代誌は「諸書」という分類の中に置かれて、歴代誌は旧約聖書の最後に置かれます。
さて、歴代誌は系図から始まります。私たちには退屈に思えるかもしれませんが、ユダヤ人たちは自分の系図をとても大切にしました。そしてアダムから始まるこの系図は自分たちが神に造られたものであることをいつも思い起こさせてくれたことでしょう。