ヒゼキヤ王は病気になりました。その病気は死に至るもので、神さまはイザヤをヒゼキヤに遣わして、そのことを告げられます。主はヒゼキヤに死を迎える準備の時間を与えようとしておられたのでしょう。
ただヒゼキヤは顔を壁に向け、主に憐れみを求めて激しく泣きます。そして主はそんなヒゼキヤの祈りを聞き、その涙を見て、ヒゼキヤの病を癒し、彼に十五年の寿命を加えられたのでした。主は私たちの祈りも聞いてくださいます。
ただ、この延ばされた十五年はヒゼキヤが用いられて、エルサレムの町が守られた十五年だったと共に、彼はこの十五年の間に二つの失敗をします。一つはバビロンからの使者を特別に歓待したことです。おそらくこの時のヒゼキヤにはバビロンに頼ろうとする気持ちがあっただろうとされています。もう一つはこの十五年間に生まれたマナセを自分の後継者にしたことでした。主に与えられたものをどう生かして用いるかはとても大切なことだったのです。