列王記下18章

主が共におられたので、向かうところ敵なしであった。(7)

 北王国イスラエルがアッシリアに攻め囲まれて滅んでいくような時代に、南王国ユダでは、アハズの子ヒゼキヤが王となりました。ヒゼキヤは主の目に適う正しいことを行いました。聖書は「ヒゼキヤのようにイスラエルの神、主を頼りとしていた者は後にも先にもいなかった」とさえ言います。ヒゼキヤはアッシリアの王にさえ逆らい、従いませんでした。彼は向かうところ敵なしでした。それは彼が優秀だったからではありません。「主が共におられた」からです。
 しかしヒゼキヤ王の十四年にアッシリアの王は南王国にも攻め込んできました。ついにヒゼキヤはアッシリア王の求めに応じて多額の賠償金を支払います。けれどもアッシリアの王はそれで満足しませんでした。アッシリアの王はエルサレムにまでも軍隊を送ろうとしてヒゼキヤに脅しをかけてきました。まさに「お前が頼りにしているものは一体何なのか」という問いがヒゼキヤにつきつけられていたのです。