列王記下8章

しかし主は、僕ダビデのゆえに、ユダを滅ぼそうとはされなかった。主は、ダビデとその子孫に絶えず灯を与えると約束されたからである。(19)

 南王国ユダにおいては、ヨシャファトの死後、その子ヨラムが王位を継ぎました。しかし、ヨラムの治世はわずか8年で、彼は死んで、その子アハズヤが王となります。そしてアハズヤの治世は一年間だけでした。聖書はこれらの王たちが主の目に悪と見られることをしたと言います。ヨラムの妻であり、アハズヤの母であったのは、アタルヤという女性であり、北王国イスラエルのアハブ王と王妃イゼベルの娘でした。正しい王であったヨシャファトが人間的な知恵や策略で造り出した北王国イスラエルのアハブ王との縁組みが後々、彼の子孫に大きな災難をもたらすことになってしまったのです。
 しかし、それでも主は南王国ユダを滅ぼそうとはされませんでした。聖書は「主は・・・ダビデに約束されたから」と言います。ダビデはずいぶん昔にこの地上の生涯を終わっています。しかし、主がダビデに語られ、彼が信じた約束はずっと生き続けていたのです。