列王記下6章

エリシャが祈って、「主よ、どうかこの男の目を開き、見えるようにしてください」と言うと、主はこの従者の目を開かれた。そこで彼が見てみると、山はエリシャを取り囲む火の馬と戦車で満ちていた。(17)

 アラムがまた北王国イスラエルに攻めてきました。しかし、神の人エリシャは、イスラエルの王に、アラムがいつどこから攻めてくるかという詳細な情報を知らせ、イスラエルの王は備えをすることによって、しばしばアラムの侵入を防ぎました。アラムの王はそんなことが何度も続くので、自分の家臣たちの誰かがイスラエルに通じているのではないかと疑心暗鬼になります。しかし、家臣たちは預言者エリシャがどんな秘密も見抜いてしまうと真相を明らかにしたのでした。
 アラムの王は大軍を率いて、エリシャのいる町を囲みます。朝、エリシャの召し使いが外に出て見ると、町はアラムの大軍に囲まれていました。しかし、エリシャは平然としていました。この召し使いに見えていなかったものがエリシャには見えていたのです。この召し使いの目が開かれたとき、彼は山を満たす火の馬と戦車を見たのでした。主は私たちのことも囲んで守ってくださいます。