エリシャを通して行われた主の奇跡が記されています。エリシャは預言者学校を開いて、主の預言者たちを訓練し、教えたと言われています。1節にある「預言者の仲間」とは、エリシャの元で主に仕えることを学んでいた預言者のひとりだったのかもしれません。預言者のひとりの妻がエリシャに助けを求めます。夫が死んで、債権者が押しかけ、自分の二人の子どもたちを連れていこうとしていたのです。エリシャは彼女の家にあるものを聞きました。彼女が持っていたのは油の入った小瓶だけでした。エリシャは彼女に空っぽの器をできるだけ多く集めるように言いました。彼女がエリシャの言うように集めた空っぽの器に油を注いでいくと、油は止まることがなく器を満たしていきました。彼女は大量の器に満ちた油を売って借金を返し、生活することができました。
またエリシャがシュネムの女の息子を生き返らせた話もあります。エリシャは戸を閉めて、死んだ子どもと二人だけになって主に祈り、主もその祈りに答えてくださったのでした。エリヤを通してなされた奇跡がエリシャを通してもなされていきました(参考・列王上十七章)。