列王記上15章

アサの心は生涯を通じて主と一つであった。(14)

 ソロモンの死後、イスラエルは分裂しましたが、南王国ユダはソロモンの子レハブアムが十七年、その子アビヤムが三年、王として治めました。レハブアムもアビヤムも罪を犯し続け、偶像礼拝を続けていました。それでも、南王国ユダにおいてダビデ王朝が途切れなかったのは、ダビデが主の目に適う生き方をしたからでした。ダビデも決して欠点がなかったわけではありませんし、大きな罪を犯しました。しかし、悔い改め、主にすがって生きた彼を主は受け入れてくださったのです。
 そして、アビヤムの後に、アサが王になります。アサは主の目に適う正しい歩みをします。アサは偶像を取り除き、偶像を持ち込もうとした自分の母親を太后の位から退けます。そして神殿をもう一度主を礼拝するために整えたのでした。聖書はアサについて、「アサの心は生涯を通じて主と一つであった」と言います。歴代誌下十四~十六章にはアサの生涯についてさらに詳しい記述があります。そこには晩年には、アサの信仰に危うさがあったことも正直に記されています。私たちの心はいつも主と一つでしょうか。