北王国イスラエルの王となったヤロブアムも主によって立てられた王でした。そして主の声を聞き、従って生きることを命じられ、期待されていました。主はヤロブアムを用いて、ダビデ王朝の王たちを教えようとしておられたでしょうし、またヤロブアムとその子孫をも祝福しようとしておられたことでしょう。しかしヤロブアムは主に背いてしまいました。ヤロブアム王朝は二代だけで終わってしまうことになります。
また、ヤロブアムの子アビヤは病気になります。そして、ヤロブアムの願いも空しく、アビヤは死んでしまいます。ただ、主はこの子について、「ヤロブアムの家でこの子にだけ良いものを見いだされた」と語られます。イスラエルの人々は皆、悲しみのうちに丁重にこの子を葬ります。ヤロブアムは主に従うことをしませんでした。しかし、主はその子アビヤのうちにあった良いもの決して見過ごされることはなかったのです。