列王記上11章

だがそれにもかかわらず、ソロモンはこうした者たちを愛して離れることがなかった。(2)

 ソロモンは強大な権力を誇り、国は栄え、豊かになりました。ソロモンは神に知恵を与えられ、その王国は盤石に見えました。しかし、ソロモンのすぐ近くに大きな落とし穴がありました。成功している時こそ、私たちは謙虚で、また注意深くなければなりません。
 主は何度もソロモンにご自身を現して、主の言葉に聞き従うことの大切さを繰り返し語っておられました。しかし、聖書は、「ソロモン王は・・・多くの外国の女を愛した」と語ります。主はイスラエルの民が、外国の女性と結婚することを禁じておられました。「外国の」という言葉は、異教の神々を信じる女性ということでもあります。ソロモンはそのような婚姻関係を通じて、近隣諸国と良好な関係を築いていったという面もあるでしょう。そして、若いうちはまだよかったのです。しかし、ソロモンが歳をとった時、彼の心は女たちによって異教の神々に向いていくようになります。ソロモンの王国がその繁栄の中で、大きく崩れようとしていました。