列王記上9章

主は言われた。「私は、あなたが乞い求めた祈りと願いを聞いた。私は、あなたが建てたこの神殿を聖別し、そこに私の名をとこしえに置く。私の目、私の心はいつもそこにある。(3)

 ソロモンが主の神殿や王宮など、自分が建てたいと思っていたすべてのものを建て終わったとき、主は再びソロモンにご自身を表して語られます。王として、これらのとても大きなプロジェクトを完遂したソロモンはある意味、とても大きな満足感を味わっていたかもしれません。そして主はソロモンが神殿奉献の時に、イスラエルの民の前に立ってささげた祈りを聞いてくださいました。その祈りは人々がこの神殿に向かって祈る時に答えてくださいというものであり、またイスラエルの民がこれからどんなに罪を犯し、その結果として多くの災いを経験することがあったとしても、もし民が悔い改めて祈るならその祈りに答えて回復を与え、祝福を返してくださいという祈りです。
 そして主は、ソロモンの祈りに答えて、その神殿を聖別し、ご自身の名をそこに置くと約束してくださいました。ただ主は同時に、ソロモンとイスラエルの民に主の言葉に従い、ご自身の前に誠実な心で歩むことを求められたのでした。