列王記上6章

あなたが私の掟に従って歩み、私の法を行い、私のすべての戒めを守り、それらに従って歩むなら、・・・私はイスラエルの人々のうちに住み、わが民イスラエルを見捨てたりはしない。(12~13)

 ソロモンはその治世の四年目に神殿の建築を始めます。その神殿はとても壮麗で、また調和のとれたものでした。そして神殿の建築自体も主に対する畏れをもってなされました。神殿の建築現場では鉄の道具の音は一切しませんでした。
 主は神殿を建てる仕事に励むソロモンに約束の言葉を告げられます。それは主がダビデと結んだ約束、主がダビデのために家を建て、その家系を祝福して王としてくださるということが実現していくということであり、主がイスラエルの民の中に住み続けて下さるという約束でした。しかし、そこには条件がありました。ソロモンが主に従って歩み、主の戒めを守るなら、ということだったのです。主はソロモンの治世の間、何度もご自身を表して、その約束を再確認し、また、主の言葉に従うべきことを語られます。もし、主に従うことをしなかったら、どんなに立派な神殿が建てられても、それは空しいことだからです。