さてダビデも歳をとっていきました。そしてダビデの後継者が誰になるかということは人々の大きな関心事だったことでしょう。長男のアムノンは殺され、次に王位に近いと思われていたアブシャロムも死んでいます。主はバト・シェバの産んだソロモンを王にしようとしておられましたし、ダビデもそのことを知っていたでしょう。しかし、ダビデがなかなかそのことを発表しない中で、ダビデの子のアムノンがダビデの後継者になることに意欲を見せ、彼は自分を支持する人々を集めて自ら王となることを宣言しようとします。
しかし、バト・シェバや預言者ナタンの働きによって、タッチの差で、ソロモンの即位がダビデによって発表されたのでした。
アドニヤの思い上がり、謀反の企ての背後には父ダビデが彼をきちんとしつけることをしていなかったということがあると、聖書は厳しく語ります。暴力はしつけではありません。しかし、きちんと善悪を教え、神を恐れることを教えることは大切な親の務めです。