サムエル記下24章

その日、ガドがダビデのもとに来て告げた。「エブス人アラウナの麦打ち場に上り、主のための祭壇を築きなさい。」ダビデは、主が命じられたガドの言葉に従い、上って行った。(18~19)

 ダビデの大きな過ちがサムエル記の最後にも記録されています。ダビデは無性にイスラエルにどのくらいの兵士がいるのかを知りたくなります。ここでの人口調査は戦いに出ることのできる男性の数を調べるということです。しかし、イスラエルでは人を数えことは基本的には禁じられていました。またそれが必要な時にはとても注意深くなされました。数えた一人一人のためにあがないがなされたほどです。ダビデは兵士の数を知ることによって、安心したり、誇ったりしたいという思いが出てきたのでしょう。ダビデは家臣たちの忠告をも退けてこれを強行します。しかし、そのことはイスラエルに裁きとしての大きな災いをもたらすことになりました。
 悔い改めたダビデに主はアラウナの打ち場に祭壇を築いて、主にささげものをささげることを命じられたのでした。そしてソロモンの時代、この場所にエルサレムの神殿が築かれることになるのです。