サムエル記下23章

私の家は神と共にある。神は永遠の契約を私に賜り
すべてを整え、すべてを守られる。
私の救い、私の喜びを
すべて神はかなえさせてくださる。(5)

 二三章は「ダビデの最後の言葉」と記されています。ダビデは自分が神に油を注がれて王として立てられていることを片時も忘れることはありませんでした。そして王は単に任職の油を注がれたいうだけでなく、主の霊が注がれて、自分のうちに宿る主の霊がその働きを全うさせてくださると知っています。「主の霊」というのは、単に神がかりになってということではなく、ダビデにとっては主の言葉が与えられてということを意味していました。
 主はダビデに永遠の契約を与えてくださいました。ダビデ王家を立て、その子孫が代々イスラエルを治めると主は約束してくださいました。ダビデ王朝という意味では、四百年後にバビロンによって占領されて中断されます。しかし、ダビデから一千年後に、ダビデの子孫として主イエスがお生まれになるという形で究極的に実現していくのです。ダビデにとって救いは単に自分の存命中に与えられる祝福ではなく、永遠に続く恵みでした。