ダビデ王は多くの賛美を作り、主にささげたことでも知られています。あるものは主に対する感謝と礼拝の賛美であり、またあるものは嘆きや悔い改めの歌です。そして、ダビデの賛美は広く礼拝でも用いられ、イスラエルの民の信仰の姿勢を形作ったのでした。
この二二章の賛美は、自分をすべての敵の手、またサウルの手から救い出してくださった主をたたえています。そしてこの賛歌は、詩編一八編にもほぼそのまま載せられています。ダビデは自分が強かったので、敵を倒すことができたとは言いません。岩であり城である主が自分を守ってくださったのです。ダビデは何度も実際に命の危険・危機的な状況を通ったのです。でも、まさに死と命が紙一重にも思えるような場面で自分が生きながらえ、そして王として仕えることができたのは、まさに、この生きておられる主がいつも岩として自分を守ってくださったからだとダビデは言います。私たちもこの主をあがめたいと思います。