サムエル記下6章

この私を選んで、主の民イスラエルの指導者と定めてくださった主の前なのだ。その主の前で私が踊ろうというのだ。私は今にも増してもっと卑しくなろう。自分の目にさえ卑しい者となろう。(21~22)

 ダビデが王となって最初にしたことの一つは神の箱をエルサレムに運び上るということでした。ダビデは様々な楽器を鳴らし、牛に引かせた新しい車に神の箱をのせて運ぼうとしました。ダビデとしては主に対して最大級の敬意を表したつもりだったことでしょう。しかし、それは主が求めておられることではありませんでした。ふたを押さえたウザは打たれて死んでしまいます。
 ダビデはこの後、もう一度、律法の書を丁寧に読んだはずです。そして今度はレビ人たちによって神の箱を担いで運ばせました。ダビデは王服を脱ぎ捨て、主の御前に力いっぱい喜び踊りました。サウルの娘であり、ダビデの妻であったミカルはそんなダビデを受け入れることができませんでした。主の前に踊るダビデの姿はミカルの考える王の姿とはそぐわなかったのです。しかし、ダビデは自分を召し、王として立ててくださった主の御前に喜び踊らずにはいられませんでした。