サウル王がダビデを敵視し、殺そうとしていることはイスラエルの人々の目にも明らかになってきました。するとダビデの周りに、ダビデと同じようにサウルの治世において不遇な扱いを受けている人たちが集まってきました。ダビデの親族ももちろんですが、訳ありの人たちがダビデのところに集まってきて四百人ほどのグループになったのでした。ある意味で、とてもバラエティに富んだ、この時代にはなかなかうだつが上がらない人たちだったかもしれません。時に教会も同じような面があるかなと感じることがあります。実にユニークで、いろいろな違いをもった者たちが、主の御許に集まってくる。そして主は誰一人、そのもとに来る人を拒まれることはないからです。
サウル王が祭司アヒメレクとその一族を殺害したことはサウルの主を畏れない姿勢を明らかにしています。ダビデは逃れてきたエブヤタルも一行に加えたのでした。