ダビデは密かにヨナタンのもとに行って、自分の置かれている厳しい状況を伝え、ヨナタンの父サウルが自分を殺そうとしてることを伝えます。ただヨナタンは、すでに父サウルに対してダビデのことをとりなして、サウルが分かってくれたと思っていますから、事態をそれほど深刻には受けとめていません。
ダビデはヨナタンにサウル王の本心を確認して、自分に知らせてほしいと願い出ます。ダビデとヨナタンは、その結果をどのように知らせるか決めておきます。ヨナタンが矢を野に射て、従者に取りに行かせ、「もっと向こうにあるぞ」と声をかけたら、サウル王はダビデを殺そうとしているというサインです。
そしてヨナタンは、そのようにダビデにサインを送りました。しかし、ヨナタンとダビデは誰もいなくなってから、互いに口づけし、泣いて別れたのでした。主がふたりの間におられました。