サウルと共に、その子ヨナタンは非常に有能な勇士でした。ヨナタンは兵を引き連れ、ペリシテ人の守備隊を打ち破ります。しかし、そのことがきっかけになって、ペリシテとイスラエルの間に大きな戦いが起きようとしていました。ペリシテ人の軍勢は戦車三万、騎兵六千、そして海辺の砂のように多い兵たちです。イスラエルの民はとても大きな恐れを覚え、戦列から逃げ出す者たちも多くいました。
サムエルは七日後に自分が行って、ささげものをささげるまで、待つように言っていました。サウルはじりじりするような思いで待っていたことでしょう。でもとうとう待ちきれなくなって、彼は祭司がするべき仕事を自分が行い、ささげものをささげて、戦いに向かおうとしたのでした。
しかし、そのことはとても愚かなことでした。彼は主に信頼し、従わなければなりませんでした。それがなかったらサウルの王国は立ちゆかなかったのです。