ペリシテ人たちはイスラエルに対する大勝利に酔いしれていました。彼らにとってイスラエルの神の箱を奪ったということは最高の収獲だったことでしょう。それは自分たちがイスラエルの神に勝ったしるしであり、また自分たちの神々がイスラエルの神を打ち破ったと言える分捕り物でした。彼らは意気揚々と神の箱を持ち帰り、自分たちの偶像、ダゴンの宮に運び入れました。しかし、次の日にはダゴンは神の箱の前にうつ伏せに倒され、その偶像はバラバラにされていました。また神の箱が持ち込まれたアシュドドとその周辺の町々の人たちは腫れ物に悩まされ、死の恐怖に怯えることになります。
ペリシテ人たちはイスラエルに対して大勝利を得て勝ち誇っていたのですが、それはイスラエルの神が打ち破られたということではありませんでした。神の箱は、ペリシテ人に対して大きな損害を与え、恐れをもたらしたのでした。聖書の神はどこにあっても神なのです。