サムエル記上4章

イスラエルの長老たちは言った。「なぜ、主は今日、我々がペリシテ人に打ち負かされるままにされたのか。主の契約の箱をシロから運んで来よう。そうすれば、主は我々のただ中に来られ、敵の手から救ってくださるであろう。」(3)

 ペリシテとイスラエルの間に戦いが起こりました。しかし、イスラエルはペリシテ人に打ち破られ、四千人が打ち殺されます。その時、イスラエルの長老たちは自分たちの戦いを振り返り、なぜペリシテ人に打ち負かされたのか敗因を探ります。どうしたら勝つことができるのでしょうか。彼らの結論は、主が共におられなかったからだということでした。そこまでは合っています。しかし、その先は大きな間違いでした。彼らは神の箱を持ってきたら自分たちは勝つことができると考えました。確かに神の箱がイスラエルの陣営に来たことはイスラエルの民を鼓舞しましたし、ペリシテ人たちを震え上がらせました。けれども、イスラエルは次の戦いではさらに大きな被害を受け、三万人の兵士たちが倒され、神の箱は奪われてしまいました。彼らのなすべきことは、神の箱を持ってくることではなく、神の前に悔い改めて、主に信頼して戦うということだったのです。