今日からサムエル記に入っていきます。リビングバイブルではサムエル記のことを王国成立記と呼ぶのですが、まさにサムエル記上では、イスラエルにサウル王が立てられてから彼が死ぬまで、そしてサムエル記下ではダビデ王の時代のことが記されています。
さてこの一章では、サウルやダビデに油を注いで王に任命した最後の士師と呼ばれ、また預言者であったサムエルの誕生について記されています。
エルカナには二人の妻がいました。ペニナとハンナです。ペニナには子どもがいましたがハンナにはいませんでした。家族は毎年、その当時神の箱が置かれていたシロに行って主を礼拝し、共に食事をしました。しかし、その年は、ハンナは一人、主の宮で激しく泣きながら主に祈っていました。しかし祈り抜いた彼女は、主が聞いてくださったという平安が与えられていました。そして主は本当に彼女の祈りに答えてサムエルを与えて下さったのです。