この十九章にも士師の時代に起こった非常に醜い出来事が赤裸々に記されています。エフライムの山地に住む一人のレビ人がベツレヘムに住む一人の女性を側女とした。しかし、彼女が怒って実家に帰ってしまったので、彼は彼女の実家まで彼女を迎えに行った。そして、彼女を連れてまた自分の家に帰る途中、日が暮れて、ベニヤミン族のギブアに立ち寄って、そこで一夜を過ごそうとした。しかしギブアの人たちはとても邪悪な人たちで、この旅人たちに襲いかかろうとし、結局、このベツレヘムから連れ戻ろうとした側女を一晩中辱めた。そして朝になって彼女の遺体が発見されたというのです。
このレビ人は彼女の遺体を自分の町に持って帰り、傷だらけになった彼女の遺体を十二の部分に切り分けて、イスラエルの十二部族に送り、ギブアの人たちの蛮行を訴えたのでした。それは決して起こってはならないことでした。