十七章のミカの家のひずんだ物語は、この十八章のさらに大きなひずみの物語の前触れにしか過ぎませんでした。ダン族はヨシュアによって嗣業の地を割り当てられていました。しかし、彼らは自分たちに与えられた地の先住民を追い出すことができませんでした。そこでダン族は自分たちの定住地を求めて北上しようとします。
ダン族の人々はまずスパイを遣わして北方の地を探らせます。その先遣隊がミカの家に立ち寄り、ミカの家で働いていたレビ人にその道の祝福を神に尋ねてもらったのでした。
ダン族の人たちは北の地のライシュを見いだし、そちらに定住していきました。ダン族は自分たちが与えられた地の先住民たちにはかなわないと判断すると、穏やかに住み、自分たちよりも弱いと判断したライシュを攻めてその地を取り、またミカの家の偶像とそこで仕えていたレビ人を力づくで奪い取ったのでした。しかし、ダン族のこのような生き方は、神の祝福につながるものではありません。