士師記11章

娘は父に言った。「お父様、あなたが主に対して口を開かれたのなら、どうか、その口から出たとおりのことを私に行ってください。主はあなたのために、宿敵アンモン人への復讐を果たされたのですから。」(36)

 次に主が立てられた士師はエフタでした。エフタはギルアドが遊女に生んだ子でした。エフタは力ある勇士でしたが、ギルアドの子たちはエフタを追い出します。しかし、アンモンとの戦いが厳しくなっていく中で、ギルアドの長老たちはエフタを迎えて、自分たちの頭、指揮官としたのでした。
 エフタに主の霊が臨み、彼はアンモンとの戦いに向かいました。そこでエフタは、主の前に一つの誓いをします。もし自分がアンモンに打ち勝ち、無事に帰ってくることができたら、自分の家の戸口から出てくる者を、焼き尽くすいけにえとしてささげますという誓いでした。彼は真剣だったのだと思います。しかし、一体、エフタは誰が最初に家から出てくると思ったのでしょうか。エフタはあまりにも思慮がありませんでした。
 主がエフタに勝利を与えて下さったとき、エフタを最初に迎えたのは彼の最愛の娘でした。それでも、エフタは自分の誓いを守らなければなりませんでした。