最初の士師として名前が上げられているのが、カレブの弟ケナズの子オトニエルです。彼の名前はヨシュア記十五章、士師記一章にも登場します。彼はキルヤト・セフェルを打ち破って、カレブの娘アクサを妻として与えられます。彼は元々力のある人でしたし、ヨシュアと共に主に信頼したカレブの婿となった人物です。彼の属していたユダ族はとても人数も領土も広かったですし、まさにイスラエルの中心でした。その意味でも、オトニエルは、ヨシュアの後、イスラエルを率いていくのに全く不足のない人物です。
ただ、人間的にどうであるかということではなく、主がオトニエルを起こし、主の霊が彼に臨んだということが大切でした。主がその霊を注いで、彼を立てられたのです。主は彼を通してアラムに対して勝利を与えられました。その後も主はエフドを立て、またシャムガルを立てて、イスラエルを救われました。主の憐れみ深さを思います。