今日から士師記に入ります。「士師」とは、ヨシュア以降、まだ王がいなかった時代に、イスラエルを治め、指導したリーダーたちを指しています。士師たちはイスラエル全体というよりはある一定の地域をまとめ、指導したとされています。
ヨシュアが死んだ後も、イスラエルの民はなお約束の地を得るために戦い続けなければなりませんでした。しかし、この一章に繰り返されているのは、「追い出すことができなかった」という言葉です。そのような先住民たちは、イスラエルが力を持っているときにはイスラエルに服しましたが、立場が逆転するとイスラエルを悩ませることになりましたし、イスラエルの民は宗教的にも道徳的にも思想的にも彼らの影響を大きく受けることになりました。確かに先住民たちは強く、また鉄の戦車を持っていたかもしれません。しかし、彼らは主に信頼して戦わなければならなかったのです。