レビ人たちは主の家の務めを担うことになっていました。ですから、彼らにとっては主ご自身が彼らの嗣業の地であって、彼らには相続地は与えられませんでした。ただ実際には彼らが住む家(町)は必要ですし、また彼らが飼っている家畜を放牧する土地も必要です。ですからレビ人たちは進み出て、モーセもそのように命じていたと述べて自分たちの住む町と放牧地を与えてほしいと申し出ます。
そしてイスラエルの各部族の人たちは自分たちが与えられた割り当て地の中からレビ人の住む町を分け与え、その町の周囲を放牧地として彼らに与えたのでした。大きな部族からは多くの町々が、小さな部族からもいくつかの町が提供されました。レビ人たちは主のご用をして生きていったのですが、同時に、イスラエルの民は彼らの生活のための必要を共に犠牲を払いながら負い、レビ人たちが心置きなく主に仕えることができるように、彼らを支えたのです。このようにして主はその恵みの言葉・その約束を成就してくださったのでした。