ヨシュア19章

しかし、ダンの一族の領土は彼らのものにはならず、ダンの一族は北上し、レシェムと戦ってこれを占領し、剣にかけて討ち、そこを所有地として住み着いた。(47)

 十八章ではベニヤミン族、十九章でシメオン、ゼブルン、ダン、イッサカル、アシェル、ナフタリの各部族の割り当て地が決まりました。彼らの嗣業の地は主の前でくじ引きをして決めていったのでした。もちろん、今の私たちが大切なことを決めるのに、いつでもくじを引いて決めるというのは健全なことではありません。しかし、この時には主がそのように命じられ、イスラエルの民もそのくじの背後に主の導きを信じたのでした。
 さて、そのように主の御前に決められた嗣業の地でしたが、ダン族は先住民を追い払うことができませんでした。そこでダン族の人たちは自分に与えられた地を捨てて、北上し、レシェムを占領して、イスラエルの一番北に定住していくことになります。ダン族が自分の嗣業の地を捨てたということは後々、彼らの歩みにとても深刻な問題をもたらすことになりました。嗣業の地を手放してはいけなかったのです。