ヨセフの一族はエフライム族とマナセ族に分けられます。ヨセフの長男はマナセでしたが、ヨセフは預言してエフラムの方をより多く祝福します。エフライムもマナセも大部族になっていくのですが、政治的にはエフラムムの方がイスラエルの歴史の中ではより大切な役割をになっていくことになります。実際、モーセの後継者になったヨシュアはエフライム族の人でした。
ただ、エフライム族についても、「ゲゼルに住むカナン人を追い出さなかった」と記録されています。カナン人たちは苦役を課されることになりました。ただ、時代が変わっていくと、この時、残されたカナン人たちがイスラエルの人々を偶像礼拝や異教の習慣に導いたり、また立場が変わって、イスラエルの民を苦しめることにもなったりしました。追い出せなかったのでしょう。でも同時に、イスラエルの民は、主のご命令に背いて、彼らを追い出さなかったのです。