イスラエルの民の約束の地での戦いには何回かの失敗もありました。この九章で取り上げられている事件もイスラエルにとっては大きな失敗でした。
カナンの地の諸氏族は一致団結してイスラエルに戦いを挑もうとしていました。しかしカナンの地のギブオンの人々は何とか滅ぼされるのを免れようとします。ギブオンはとても強い町でした。しかし、彼らは遠い地から旅をしてきたかのように偽装して、イスラエルとの間に平和条約を結ぼうとしたのです。
イスラエルの民はカナンの地の先住民たちと契約を結ぶことを禁じられていました。先住民たちは滅ぼさなければなりませんでした。彼らの罪が積み重なっていたからです。けれどもイスラエルの指導者たちは、きちんと調べたり、主に問うたりすることなく、ギブオンの人々の言うことをそのまま信用して契約を結んでしまいます。その人々がすぐそばに住んでいることが発覚した時にはもう後の祭りでした。主の導きを求めることの大切さを思います。