ヨシュア3章

全地の主である主の箱を担いだ祭司たちの足の裏がヨルダン川の水につかるや、上流から流れて来るヨルダン川の水がせき止められ、一つの堰ができるだろう。（13）

　ヨルダン川はガリラヤ湖と死海をつないで流れています。ヨルダン川は今は農業の灌漑用水として取水されるため、水量がかなり落ちていますが、ヨシュアの時代は今よりも広く深い流れで、しかも雨季や雪解け水の流れ込む季節は水量が増えます。イスラエルの民がヨルダン川を渡ろうとしていたのは、まさにそのような時でした。
　イスラエルの民の先頭には契約の箱をかついだ祭司たちが進みました。まだヨルダン川の水量は変わりません。祭司たちの足が水についた時に、ヨルダン川が上流でせき止められると語られていたのです。そこには先頭を進む祭司たちの信仰が求められました。しかし、彼らの足がヨルダン川につかったときに、水はせき止められました。そして祭司たちが川の真ん中で立っている間にイスラエルの民は渇いた地を渡ることができたのでした。それはまさに、その不思議をなさったのが主ご自身であることを示す出来事でした。