ヨルダン川を渡って最初に向き合うことになる町はエリコでした。エリコは高い城壁で囲まれた堅固な町です。ヨシュアはヨルダン川を渡る前に二人の斥候をエリコに送り込みました。エリコの城壁は幅があり、城壁の中に住むこともできました。遊女ラハブもそのような城壁の中に住んで、商売をしていました。斥候たちはそのラハブの家に潜り込みます。ラハブのところはいつも他の町の人たちや外国人も来ていましたから斥候たちが潜入しても気づかれにくいということもあったでしょう。
ラハブは彼らをかくまって、町の人々の様子を斥候たちに知らせ、無事に逃がします。その代わり、ラハブは命を救ってもらう約束をします。一つしるしがありました。それは窓の外に深紅のよりひもをたらしておくということです。その赤いひもの結ばれた部屋の中にいた人たちは助けられたのです。後に、このラハブはイスラエルの民の中に住み、ダビデ王の先祖となり、主イエスの系図にも名前を記されることになりました。