モーセは四十年間イスラエルを導いてきました。確かにモーセに逆らう人たちもいましたが多くの民はモーセを尊敬し、慕っていたと思います。モーセが神と特別な関係にあることも民は良く理解していました。そのような偉大な指導者の後、後継者として立つということは誰であっても大変なことだったでしょう。ですからモーセは知恵と節度をもって行動します。彼は民の前で、自分がここから先は民と共に進むことができないことを告げ、隠退を宣言します。そして主が選ばれた後継者としてヨシュアを民の前に立たせ、そして民が皆見ているところで、ヨシュアを励ましたのでした。
ヨシュアはモーセの従者としてここまでモーセを支えてきました。しかし、そのモーセはすぐいなくなります。しかし、何があっても共にいてくださり、置き去りにすることも見捨てることもない主のゆえに、恐れることはない・・・ヨシュアは後に、神ご自身からもこの語りかけを聞くことになります。これはヨシュアを生涯支えたメッセージでした。