申命記30章

その言葉はあなたのすぐ近くにあり、あなたの口に、あなたの心にあるので、あなたはそれを行うことができる。(14)

 主はイスラエルの民の前に祝福と呪いを置かれました。しかし、それは決してどちらを選んでもよいけれど、その選択によって大きな違いが生まれると客観的に語られているということではありません。主は明らかに、イスラエルの民を祝福したいと願っておられるのです。ですから、もし、イスラエルの民が主に背いて、祝福を失い、様々な災難の中に置かれたとしても、彼らが悔い改めて主に立ち帰り、主の御心の中を歩むなら、主はもう一度、祝福を与えると約束しておられます。
 けれども、主が与えられた戒めを守るということは本当に可能なのでしょうか。それはあまりにも難しく高度なのではないでしょうか。確かにそれを自分の力や修養努力で守ろうとするなら挫折するでしょう。モーセは言います。「それはあなたのすぐ近くに」「あなたの口に」「あなたの心に」ある。そしてその御言が私たちのうちに働いてそのことをさせるのです。