モーセは四十年にわたってイスラエルの民を導きました。四十年という長い年月、彼らは不毛とも思われるような厳しい荒れ野を歩んで来たのです。けれども、モーセはその中にあって、主がイスラエルと共にいて、確かにその歩みを支えてくださったのを見てきました。着ている服はすり切れず、履物もすり減りませんでした。小麦を収穫してパンを焼いたり、ぶどうからぶどう酒を作ることはありませんでした。それなのに、イスラエルの民は荒れ野の中で必要な食物を与えられ、栄養をとって健やかに過ごしてきました。イスラエルの神、主であるお方が彼らを守り、支えられたのです。
イスラエルの民は主と契約を結び、主に従う決断をしました。しかし、それで終わってはなりませんでした。彼らは自分たちが与えられた主の恵みを語り継ぎ、また主に聞き従う民としての姿を次の世代に手渡していかなければならなかったのです。