申命記27章

イスラエルよ、静まれ。そして、聞け。今日あなたは、あなたの神、主の民となった。それゆえ、あなたの神、主の声に聞き従い、今日、私が命じる戒めと掟を行いなさい。(9~10)

 イスラエルの民はいよいよヨルダン川を渡り、約束の地に入って行こうとしていました。彼らは主の民です。主の民は主の御声をよく聞き、主の御心の中を歩むのです。ヨルダン川を渡ったら、エバル山に石を立て、その石に漆喰を塗り、律法の言葉を書き記すことになっていました。そしてイスラエルの民はゲリジム山側とエバル山側に分かれて、主の祝福と呪いを確認しました。律法の言葉を聞いて、主に従って生きるなら豊かな祝福が、主の言葉に背いて、従うことを拒むなら呪いが臨むのです。
 イスラエルの民は皆で、主の言葉を確認しました。何が祝福につながり、何が呪いにつながるかを明確に聞き、また自分の口でも復唱しました。誰も知らなかったとは言えません。ただ、約束の地に入った時に確認するだけではなく、定期的にそのことを再確認し、子どもたちにも手渡していくことが大切でした。