主はイスラエルの民に賛美と名声と誉れを与えようとしておられました。イスラエルの民は決して数は多くなく、また強い武力を持っていたわけではありませんでした。しかし、主は地上のすべての国の上にイスラエルの民を高く上げると約束されました。イスラエルの民は、主が愛し選ばれた「聖なる民」とされるのです。「聖なる」とは、「選び分けられたもの」ということです。イスラエルの民は、まさに主のものとして、主の名によって呼ばれるものとされたのです。
そして、主のものとされた民に対して主は律法を与えて、それを守って生きるようにと命じられました。律法とは、私たちに幸いを願われる神の御旨、神のご意志を表すものでした。そして、イスラエルの民は、主の声を聞き、主が語られることを守り行うことを誓ったのでした。ただ、実際のイスラエルの歴史は、彼らが豊かになっていくにつれて、主の律法から離れていったことを示しています。