イスラエルの民はいよいよ約束の地に入って行こうとしていました。しかし、それは無人の地ではありません。そこには背が高い民が住んでおり、多くの武器を持っていました。また高い堅固な城壁で囲まれた町がありました。実際、四十年前、その地を探りに行ったスパイたちは、その地が豊かで祝福に満ちた地であることを認めながらも、その地に住む先住民たちの強さにおびえて尻込みし、道を進んで行くことを拒んだのでした。
確かにその地に住む民は数も多く、背も高く、多くの最新式の武器をそろえていたかもしれません。それは確かな現実と言えるでしょう。しかし、もう一つ何よりも忘れてはならない現実がありました。それはイスラエルの民をあのエジプトで奴隷であったところから救い出してくださった主が共にいてくださり、イスラエルのために戦ってくださるということです。同じように、私たちの歩みにおいても主は共にいて勝利を与えてくださるのです。