今日の聖書箇所ではまず「逃れの町」について言及されています。これは過って人を殺してしまった人が復讐をしようとする人々から逃れることができるように用意されました。ヨルダン川の東側に三つ、西側に三つの町が選ばれ、それらの町々への道が整備されました。それは復讐心に燃える人たちが憎しみだけでまた人を殺すことがないようにという配慮でもあったと思います。
またここでは、隣人との間の地境を動かさないようにと忠告されています。自分のものをきちんと守ることの大切さと共に、自分の欲望のままに人のものを奪うことのないようにということです。自分のものを大切にするとともに、隣人の所有や権利を大切にするということはとても大事なことなのです。
そして次には証人に関する規定が書かれています。人は偽りの証言をしてはいけませんし、また何かを確かにするためには複数の証言が求められました。いつもきちんと真実を語る者でありたいと思います。