申命記16章

麦打ち場と搾り場からの収穫が済んだなら、七日間、仮庵祭を祝いなさい。・・・あなたの神、主が、あなたの収穫とあなたの手の業すべてを祝福されるのだから、あなたは心から喜びなさい。(13、15)

 イスラエルにおいてはアビフの月が一年の始まりです。これは今の私たちの暦でいうと三~四月頃になるのですが、主がエジプトで奴隷であったイスラエルの民をエジプトから救い出してくださったことを記念する時です。まさに出エジプトの救いの出来事が彼らの歴史の原点になっているのです。この月には過越祭を祝います。
 そして七週間後には、七週の祭を祝います。これは小麦の収獲が始まることを記念する時であると共に、律法が与えられたことを記念する時でもありました。
 加えて、麦やぶどうの収穫が終わり、一年の農作業が終わったときには、仮庵祭を祝います。この仮庵祭は農業のカレンダーとしては一年の始まりの時です。イスラエルの民は仮庵に住んで、荒野での旅路を守られた主を思い、またその一年の祝福を家族や奴隷たち、共に住む外国人たち、また貧しい人たちをも招いて共に喜んだのでした。私たちも主の恵みを共に喜ぶお互いでありたいと思います。