神はイスラエルのことを「主の聖なる民」とおっしゃいました。この「聖なる」とは元々は「分離する」という意味の言葉から来ていると言います。神はイスラエルの民を他の民から選び出し、取り分けてご自分のものとされました。イスラエルの民をその愛によって選び、ご自分の宝とされたのです。
なぜ神はイスラエルを愛されたのでしょうか。イスラエルの民が数が多いとか優秀だったからでしょうか。いいえ、決してそうではありませんでした。道徳的に、また性格的に、非常に優れていたのでしょうか。そうでもありませんでした。ただ主の愛と憐れみによって、主はイスラエルを選ばれました。
新約の時代、私たちもまた主によって選ばれてそのすばらしい贖いにあずかりました。私たちが神を選んだのではなく、神が私たちを愛し、選び、その尊い救いを与えて、私たちを「ご自分の宝の民」としてくださったのです。