申命記6章

聞け、イスラエルよ。私たちの神、主は唯一の主である。心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くしてあなたの神、主を愛しなさい。(4~5)

 主はエジプトから導き出したイスラエルの民が豊かな祝福の中に生きることができるように多くの戒めや掟や法を与えられました。それはイスラエルの民の自由を奪い束縛して、ただ神の好きなようにするためではありません。それはまさに、イスラエルの民が約束の地にあって豊かな祝福に満ちた歩みをするためでした。それはまさに神の愛のメッセージでもあったのです。
 ですからそのような愛に満ちた神に対するイスラエルの民の応答は神に対する愛であり、その愛をもって神に答える歩みが神の言葉に従って生きる生涯だったのです。主イエスも最も大切な律法はこの申命記六章の神を愛するという戒めだと語られました。イスラエルの民でしたら誰でもが知っている戒めです。まさに神が私たちに求めておられるのは、神を愛するということです。それは単なる口先の言葉ではなく、心も魂も力もかけて主の愛にお答えするということなのです。