イスラエルとミデアン人との間に戦いが起こります。ミデアン人たちは、ベオルの子バラムを招いてイスラエルを呪わせようとしたり、またイスラエルの民を不品行や偶像礼拝に引き込んで大きな災いをもたらしたからです。この戦いの中でバラムが殺されたことが書かれているのは、バラムはイスラエルを呪うことはしなかったのですが、イスラエルの民に疫病の災いがもたらされた時には、その策略に加担していたのだろうとされています(参・ヨハネ黙示二14)。
イスラエルの民は決して戦いに慣れていたわけではなかったでしょうし、多くの武器も持ってはいなかったはずです。しかし、イスラエルの民は大勝利をおさめます。イスラエルにはその戦いで命を落とした者は一人もいませんでした。まさにこれは主のなさった奇跡としか思えません。彼らは戦いで得た金を神への感謝のささげものとしてささげたのでした。