民数記26章

その中には、・・・シナイの荒れ野でイスラエルの人々を登録したときに登録された者は一人もいなかった。・・・彼らのうち、エフネの子カレブと、ヌンの子ヨシュアを別として、生き残った者は一人もいなかった。(64~65)

 民数記は、まさに民を数えた記録です。イスラエルがエジプトを出て、カナンの地に入るまでの四十年の間に彼らは2回人口調査をしています。四十年の最初と、最後です。一回目の人口調査については一章に記録されています。そしてここにあるのは二回目の人口調査です。数えられたのは二十歳以上の兵役に就くことのできる男性です。しかし、この四十年の間に、最初に数えられた人はヨシュアとカレブ以外、皆荒野で死んでしまいました。これはカデシュから約束の地を探りにいった斥候たちの報告を聞いた民が、神に信頼することを止めたからです。
 ただ、それでも主はイスラエルをあわれみ、またモーセの執り成しの祈りに答えて、民をここまで導いてくださいました。数が増えた部族もあれば、減った部族もあります。ただイスラエル全体で見た時には、数がほとんど変わらなかったことにイスラエルを選ばれた主の真実を思います。