モアブの王バラクは別の場所にバラムを連れて行き、そこからイスラエルを呪わせようとしました。しかし、バラムはすでにイスラエルを呪うことは神に許されていないこと、イスラエルを祝福することが神の御旨であることを知っていましたから、それ以上まじないをすることはしませんでした。そして、神によって目を開かれ、神の言葉を聞くようにされた者として、神が告げられた事を語ります。それはやはりイスラエルを祝福することでした。バラムにとってはそれは王が用意してくれた莫大な報酬を失うことだったでしょうけれど、バラムは神に背くことはできませんでした。
そして、バラムはさらにイスラエルに遠い将来に起ころうとしていることを語ります。「一つの星がヤコブから出る」・・・それはやがてイスラエルに偉大な王が現れることを指し示しています。そしてそれはダビデを、またされに後にダビデのすえとして来られる主イエスを指し示していたのです。