民数記21章

主はモーセに言われた。「あなたは炎の蛇を造り、竿の先に掛けなさい。蛇にかまれた人は誰でも、それを見れば、生き延びることができる。」(8)

 エドム人たち(ヤコブの兄エサウの子孫たち)はイスラエルの民が自分たちの土地の中を通るのを許しませんでした。そこでイスラエルの民は大きく迂回せざるを得ませんでした。民はつぶやいて言いました。「なぜ、私たちをエジプトから導き登ったのですか。この荒れ野で死なせるためですか。パンも水もなく、私たちはこの粗末な食物が嫌になりました」。神の守りと祝福があったにも関わらず、彼らは感謝するのではなく、不平を言ったのです。主はイスラエルの民の中に蛇を送られたので、多くの人たちがかまれて死にました。
 モーセが民のために祈ると、主は青銅の蛇を造って、それを竿の先にかけるようにとおっしゃいました。それを仰ぎ見れば生きることができるというのが主の約束でした。
 この青銅の蛇は、主イエスが十字架につけられて上げられることの予型でもありました。十字架の主イエスを仰ぐ人は救われるのです。